もっと早く連絡したかったけど、
義家族のおしかけでそれどころじゃなかったこと。
看護婦さんが追い出してくれるまで、
陣痛室の中で大ウトはお経めいたものをよむわ、
トメは自分語りをえんえんとコトメたちに披露するわ、
義兄はおろおろするばかりで…と。
陣痛も弱まり、切羽詰った姉が直接
「お願いだから、せめて表で待ってもらえないですか」
と言うと、トメ激怒。
「嫁子さんとこに家族がないから、
こうして応援しに来て上げてるのに!
私達に感謝こそすれ、そんな礼儀知らずな
事を言うなんて!」だの、
「そんなだから女しか産めないんだ
(姉の子は早い時期から女の子だと言われてた)」
だのとガンガン怒鳴られ、
看護婦さんが飛んできたそうです。
その説明を私にしてる最中、
義兄がこんなことを言いました。
「だって、君の家族がいないのは本当じゃないか。
妹ちゃんだけじゃ頼りないと思って、
だから僕は本当に君と子供のためを思って……」
その瞬間、プ チ ン と血管がキレました。
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