
134 :名無しさん@HOME:2017/10/10(火) 20:29:26.53 0.net
続きです。長文注意です。
二時間歩いて街に出ると飲食店街に出ると
急にお腹が空いてきてしかたなくなった。
吸い寄せられるようにいい匂いのラーメン屋に入ってしまい、
その時になって初めて
「お金持ってないしまったどうしようウトメに怒られる」と
思い呆然と立ち尽くす私を見たラーメン屋の店主さんが
「座りなよ」と声をかけてくれた。
パニックになった私は
「ごめんなさい、お金、持ってないんです。
食い逃げですごめんなさい」等と訳の分からないことを言ってしまい
店主さんは唖然。
この時ほど恥ずかしかったことはない。
しかし店主さんは驚いた顔のままいいよ、とだけ言い
ラーメンを作ってくれて食べさせてくれた。
すごく熱くて濃い醤油味が喉を通るたびに涙がでるほど美味しかった。
生き返ったと思った。
食べ終わると突然そうだ、生きよう。
生きるために離婚しよう。と思い店主さんに頭を下げて
電話を貸してもらいそのまま両親に迎えに来て貰った。
孫もできないのに実家に帰る嫁はいないと言われていたので
一年半ぶりに見た両親は懐かしくて思わず泣いてしまった。
「ごめんね、頑張ったけどだめだった。
本当にごめんなさい。うちに帰りたい」と言うと
「電話、何回もしたのに私と話せなかった時に
すぐ迎えに行けば良かった。ごめんね。」と
両親が抱きしめてくれた。
温かった。
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