ただ、出産間際、実母が「ほんとに大丈夫なの?」と
電話かけてきたとき、「大丈夫大丈夫」と言いながら、
涙がこぼれて、
「あれ、あれ?」と涙声で母と応答していた。
実母はそのとき、やばい、と思ったらしい。
入院中は、ウトメも来るも、病院自体が厳しいところだったので、
さほど被害は受けず、我が家に帰ってきました。トメと。
そしたら、実母がいるんです!
「孫ちゃん、抱いて見たくてねえ」と。
入院中も来てくれたけど、遠距なんで一度きり。
落ち着いたころに行くつもりでした。
で、旦那に言って、鍵をもらい、先に待っていた、と。
すでに、赤用のベッドと私の布団が敷いてあったんですが、
トメが私から赤をとりあげ、抱きながら、
「嫁子さん、お母さんにお茶入れてあげて」
はあい、と立とうとした私に、
実母はすんごい怖い顔で、「こら!」
赤抱いたトメもびっくりするぐらいの低い声。
「あんたは! 床上げするまで21日間、産後なんだから、
ちゃんと寝ておかないといかんでしょ。
そのために義母さんも来てくれてるんだから、
ちゃんと甘えな! さ、早く寝て!」
と、私を布団に押しこみ、
トメから「さ、お母さんの横であんたもねんねや」と
さっさととりあげ、私の横にすべりこませ。
トメにはうってかわったにこにこ顔で、
「まあ、親バカですみません、なんせこちらも初めてなもんで、
お義母さんがしっかり娘の世話をしてくれるとわかっていても、
心配で心配で……それで、今晩の夕食は何をなさるつもりなんですか?」
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